野口整体 白山治療院
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おすすめの本


野口晴哉先生の本

 

「整体入門」
野口晴哉著 (ちくま文庫)
 
愉気法・活元運動・体癖・整体体操・整体的健康生活法など、多方面について書かれているので、野口整体の全体像を知るためには良い本です。タイトル通り、整体を知るための入門書としてお薦めです。
(ただし、入門というにしては、難しい内容も多し・・・)
 
「風邪の効用」 野口晴哉著 (ちくま文庫)
 
風邪を引くということは、どういうことなのか。風邪を自然に経過すると、体はどう変わるのか。身近な体の変動である風邪について解説しながら、「本当の健康とは、どういうことなのか」 ということが説かれています。この本を読むと、きっと風邪を引くことが楽しみになります。
 
(偏り疲労と風邪・早くなおるのがいいのではない・風邪を引く心理・風邪と体の改革・風邪が重いのは鈍い体・風邪のいろいろ・整体における温めるということ・愉気ということ、etc.)
 
「体癖」 野口晴哉著 (ちくま文庫)
 
全生社刊行の 「体癖1」、「体癖2」、のうち、第1巻を文庫化したもの。
 
「治療の書」 野口晴哉著 (全生社)
 
野口晴哉氏が、治療家時代に自身の治療哲学を著わした書。治療とは何か。治療家とは何か。野口整体以外の治療家の方にもお薦めします。私の座右の書です。
 
 

野口整体関連

 
「回想の野口晴哉」 野口昭子著 (ちくま文庫)
 
野口晴哉氏の夫人が書いた、在りし日の野口晴哉。野口氏のもっとも身近にいた夫人の筆による伝記的エッセイ。全生社刊行の 「朴歯の下駄」 を改題して文庫化。
 
 

整体操法関連

 
「臨床家のための整体操法入門」 浜田貫太郎著 (たにぐち書店)
 
整体操法の基礎を豊富な写真と的確な解説で紹介する画期的な書。一般にあまり知られることのなかった整体操法の全体像を、広く一般に公開したエポックメーキング的な一冊。
特に、これから実際に整体操法を学ぶ人には参考書としてお奨めです。
 
「超整体健康法」 二宮進著 (PHP研究所)
 
骨盤の左右の働きの差異に着目して構築された身体調整法が、わかりやすく解説されています。一般の人向けに書かれていますが、施術家が読んでも非常に参考になる一冊です。
頸椎から腰椎まで、椎骨一つ一つの働きの解説もあり、骨盤と臓器や自律神経の関係なども詳細に解説されています。また、「繊維筋痛症にはこの整体」、「リウマチにはこの整体」、「潰瘍性大腸炎にはこの整体」、など、難治性の病症に対する長年の著者の研究も惜しげもなく公開されています。
前著、「図解 整体健康法」(PHP研究所)は、本書と重複する部分が多いですが、本書には著されていない内容もあり、現在品切れ重版未定なのが残念。
 
 

妊娠・出産・子育て関連

 
「育児の本」 野口晴哉著 (全生社)
 
野口晴哉氏による、整体における妊娠・出産・育児について書かれた本。「育児の・・・」 というタイトルですが、妊娠中や出産前後のことについても書かれています。野口整体では、子育ては 「赤ちゃんがお腹にいる時から始まっている」 と考えているのです。
 
「躾の時期」 野口晴哉著(全生社)
 
子どもは、大人のまねをして育ちます。子どもをこのように育てたいという理想があったら、大人がそのように手本を見せなければなりません。躾とは身を美しくすると書きますが、躾の時期にまずはじめにしなければいけないのは、大人が我が身を省みることです。
この書では、子どもの自由な心と自立心を素直に伸ばしていくために大人がどういう態度で接するべきなのかということが、手を変え品を変えいろいろな角度から説かれています。特に著者は3才から5才の時期を「独立の時期」と捉えて、何ものにも依りかからないで生きてゆける自由な人間を育てる大事な時期であると教えています。そして同時にその時期こそ、身を美しく、たしなみを身につける、躾の時期なのです。
 
「叱り方 褒め方」 野口晴哉著(全生社)
 
“ 叱ることを時々、怒ると子供達に取り違えられることがある。それ程大人の叱り方は下手なのである。・・・・ 叱るということはむずかしい。むずかしいが絶対に必要であって、叱られる人の心を拓く。それ故、大人は叱ることを声を荒げて言うものだと思ってはいけない。・・・・ 褒めることは的にピッタリ当たらねば甘く見られる。叱ることは三分的を外さねば逆らう。・・・ この書、叱り方褒め方を説く。指導の方法としての、叱り方褒め方である。世の大人の参考になれば幸いである。”(「叱り方褒め方」序より) 
「育児の本」、「躾の時期」、に続いて、多くの人にぜひ読んでいただきたいお薦めの一冊です。育児に絡めて書かれていますが、夫婦間でも、嫁姑、先生と生徒、上司と部下の関係でも非常に役立つ内容です。
 
「子育ての記」 野口昭子著 (全生社)
 
著者は、野口晴哉夫人。野口氏夫妻のお孫さんの成長を綴った育児日記。整体的子育ての情報が満載ですが、それ以外にも整体の考え方や生活法、そして整体ではなにを一番大切にしているのか、ということを知るにもとても良い本だと思います。
 
「整体法4 妊娠・出産・子育て」 井本邦昭著 (三樹書房)
 
著者の井本氏は、野口整体から分派した井本整体の主催者。情報量は多くありませんが、整体の出産・育児について、簡潔にわかりやすく書かれています。
 
「生まれて育つ いのちの気功 ~幸せなお産と育児のために~」 天野泰司著 (春秋社)
 
タイトルは気功となっていますが、内容の大部分は野口整体の知恵と技法が占めています。著者は気功がご専門のようですが、整体も学ばれているとのこと。野口先生の 「育児の本」 が難しいという方には、こちらをお薦めします。とても分かりやすく、読みやすい本です。(まずは、「育児の本」 を読まれることをお勧めします)
 
「お母さん入門 ~おばあちゃん整体師が伝えたい子育ての知恵~」 天谷保子著 (WAVE出版)
 
著者は元保育園園長で、児童書「いやいやえん」の はるのはるこ先生のモデルとなった方。閉園後、野口晴哉氏に師事し整体指導者となる。
野口整体の出産を知って賛同される方の中には、全て野口先生の本の通りにできないといけないという強迫観念にとらわれる方がいますが、この本を読めば肩の力が抜け、ああ、こんな感じなら私もできそう、と思わせてくれるのではないかと思います。長年、保育園園長をされていた著者ならではの豊富な実体験にもとづいて書かれた、とても説得力のある一冊です。
 
「子どもって、どこまで甘えさせればいいの?」 山崎雅保著(二見レインボー文庫)
 
子どもを愛情たっぷり甘えさせることは大切なこと。でも、甘やかすのは、その子の自立心を奪ってしまいます。「甘えさせる」のと「甘やかす」のは全く別のこと、と著者はいいます。甘えさせと甘やかしの違いを、ケーススタディ的に分かりやすく説明しています。子育てに悩むお母さんに、お勧めしたい一冊です。
 
 

その他

 
「原初生命体としての人間」 野口三千三著 (岩波書店 同時代ライブラリー)
 
著者の野口三千三氏は、野口体操の創始者。たまたま、野口整体の野口晴哉氏とは同姓ですが、血縁ではありません。からだの力を抜き、重さに任せきったときに生まれる、ゆらゆらと揺れる気持ちのよい動き。それが 「原初生命体の液体的な状態」 を実感する動き。従来の体操観を覆す野口体操の理論は、著者自身のからだの実感を手がかりに生み出されたものです。人間のからだに対する見方、考え方が、根底から大きく揺さぶられる一冊です。読むだけでも、からだの強張りがとれて、快適になるかもしれません。
 
「からだことば」 立川昭二著 (ハヤカワ文庫NF )
 
「腹が立つ」、「腰が抜けている」、「肌を許す」・・・。日本語には、からだに関する言葉がたくさんあります。しかし最近、そんな 「からだ言葉」 が、徐々に使われなくなっているといわれます。体に関する言葉が使われなくなってくると、それにつれて、体や心、感覚や感受性も変わってくると著者はいいます。「からだ」 に関する言葉から、近現代の日本人の心と体の変遷を、まさに「目からうろこ」の斬新な切り口で解き明かしている快作です。
 
「明るいチベット医学」 大工原弥太郎著 (センチュリープレス) ※ 絶版再版未定
 
残念ながら絶版ですが、とても良い本です。古書では、まだ手に入るようです。日本人には馴染みのないチベットの医学ですが、特にお産や育児についてなど、不思議と野口整体との共通点がたくさんあります。
 
(生命のリズム“ツァ”を診る・生命の時間にしたがう・水とバターで胎便を出す・<胎脂>は新生児黄疸を防ぐ・<初乳>には毒消し作用がある・産後の目は極度に弱っている・風邪や下痢は病気の内に入らない・病むことで復元力をつくる・乳離れは肉の丸ゆでで・より長く生きるのが尊いか・生きている時間を全うする)
 
どうでしょうか?小見出しを並べただけでも、野口整体と通じる部分がとても多いことがわかります。非常に興味深い書です。
 
「日本の長寿村・短命村 ~ 緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める」 近藤正二著 (サンロード)
 
野口整体では、食べ方についてはいろいろといいますが、何を食べるとよいということはあまりいいません。体が整っていれば、必要なものが食べたくなり、体に合わないものは食べたくなくなるものだというスタンスです。
どの食べ物が良いとか悪いとかいうことよりも、合うか合わないかということの方が重要であることが多く、ある人には薬になるものも、他の人には毒になる場合もあります。そして同じ人にでも、合うときと合わないときがあります。
 
しかし実際の操法の現場では、食べ物に関する質問はとても多いのです。そして、どういうものがお勧めなのか、大まかなガイドラインだけでも示して欲しいと催促されることもよくあります。どうしてもアドバイスして欲しい、そんな人にお勧めしているのがこの本です。
 
いろいろな人が、いろいろな食事法を唱えています。もちろんどれも一定の理屈にそって考えられているものです。けれど、特に最近の栄養学にもとづいた食事法は、一応理屈は通っていても、はじめに理論ありきで、実際にそれを長くつづけたらどうなのだろうかと、ちょっと不安になるようなものもあります。
この本の著者、衛生学者・近藤正二博士は、36年の長きにわたり実際に足を使って990の町村を対象に、健康・寿命に関する調査をされています。先入観なしに、実地で調べ上げたその内容・結論には、有無を言わせぬ説得力があります。
読み物としても、大変面白いと思います。
 
(ただし、生後13ヶ月までの乳幼児期には、動物性の凝縮された栄養を必要とします。この時期の食を、整体では「離乳食」とは全く別の概念として「補食」といいます。一生健康に活きていける体の基礎をしっかりと作るための整体独自の栄養学です。詳しくは、「育児の本」をご一読下さい)
 
 

ちくま文庫 野口整体関連図書

 
「東洋医学セルフケア365日」 長谷川淨潤著
 
「整体から見る気と身体」 片山洋次郎著
 
「整体。共鳴から始まる」 片山洋次郎著
 
「自分にやさしくする整体」 片山洋次郎著
 
「おきらく整体生活」 奥谷まゆみ著
 
「身体をひらく整体」 河野智聖著
 
「緊急時の整体ハンドブック」 河野智聖著
 
「野生の哲学」 永沢哲著
 
「整体的生活術」 三枝誠著
 
「大和なでしこ整体読本」 三枝誠著
 
「身体は何でも知っている」 三枝龍生著
 
「身体感覚を磨く12ヶ月」 松田恵美子著